1930年代の中央アメリカ、うっそうと生い茂るジャングルの奥地に広がる遺跡発掘現場「ロストリバーデルタ」。かつて1880年代にこの地を襲った大ハリケーンによって、せき止められていた川が氾濫し、突如として出現した「エル・リオ・ペルディード(失われた河)」がすべての始まりでした。
この河の出現によってジャングルが切り拓かれ、探検家や一攫千金を狙う冒険家たちが続々と拠点を築き始めます。その中で、考古学者インディ・ジョーンズ博士は、神聖な神殿に隠された禁断の伝説「若さの泉(Fountain of Youth)」の存在にたどり着いたのです。私たちは、彼の助手であるパコが主催する「若さの泉を探す魔宮ツアー」の観光客として、この神秘的な地へ足を踏み入れることになります。
若さの泉は何百年ものあいだ探し求められてきた泉で、口にすると永遠の若さが得られるという噂があります。その発見は、中央アメリカのジャングルで放送されているラジオのニュース速報で、古代神殿の中で見つかったと伝えられました。インディ・ジョーンズ博士は古代文字を解読し、神殿に仕掛けられた罠を抜けて泉にたどり着いたとされています。助手のパコは、その泉へ行けるという魔宮ツアーを主催しています。
ツアーの参加者には、神殿の守護神クリスタルスカルの怒りを買うと命を落とすと言われている、という注意も呼びかけられています。
このラジオ放送は、アトラクションのほか、ユカタン・ベースキャンプ・グリルや蒸気船の待合室でも聞くことができます。ジャングルの奥地という設定のため電波状態はあまりよくなく、ニュースやラテン音楽、怪しげな商品のコマーシャルが流れてきます。
ロストリバーに浮かぶ、かつてインディ博士がこの地へやってくる際(そして危険から逃れる際)に使用した1機の水上飛行機。写真にしっかりと捉えられているこの機体には、ジョージ・ルーカスとディズニーの粋な「映画の枠を超えた仕掛け」が隠されています。
水上飛行機の機体に見える文字を、『スター・ウォーズ』のドロイド「C-3PO」と結びつけるファンの見方があります。映画に登場する機体の登録番号が「OB-C3PO」だったという話も語られますが、真偽のほどは定かではありません。あくまでイースターエッグをめぐるファンの考察のひとつです。
さらに、この水上飛行機が停泊する川岸の粘土質の地面をよく見ると、「ぽつんと遺された、インディ博士のブーツの足跡」を見つけることができます。これは、水上飛行機から降り立ったインディ博士が、急いで神殿へと向かった際に泥に刻まれた足跡です。彼がつい先ほどまでここにいたという、生々しい冒険の息吹を感じさせるイマジニアの巧みな演出です。
観光用ジープに乗り込んだ私たちは、ジョーンズ博士の警告「守護神クリスタルスカルを怒らせるな!」という言葉もむなしく、魔宮の最深部へと迷い込んでしまいます。行く手を阻むのは、何千年も張り巡らされた古代の防衛システムと、クリスタルスカルの呪いです。
写真に記録されている不気味な骸骨と大蛇に囲まれた部屋、それこそが古代の部族が神への捧げ物を行ったとされる「生贄の祭壇(Altar of Sacrifice)」です。天井からは気味の悪い蔦が垂れ下がり、石壁には生贄の儀式の様子が赤や青のフレスコ画で鮮やかに描かれています。この呪われた祭壇の空気に触れた瞬間、ジープは制御を失い、クリスタルスカルの不気味な存在感や、巨大な岩石が転がり落ちる罠の恐怖へと巻き込まれていくのです。
ロストリバーデルタの物語を語る上で欠かせないのが、お隣の遺跡「レイジングスピリッツ」や、アメリカンウォーターフロントの『タワー・オブ・テラー』との対比です。
レイジングスピリッツ付近にある「HOTEL HIGHTOWER」の木箱と、ホテル・ハイタワーの壁画に描かれたロストリバーデルタ探険。二つの場所には、ハイタワー三世の足跡を結びつける具体的な手がかりが残されています。この木箱も、彼の探険がこの地に及んでいたことを示す具体的な手がかりです。インディの遺跡とハイタワーの物語を行き来すると、ロストリバーデルタが複数の探険家の物語を受け止める場所として見えてきます。
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